1998年01月04日

長昌寺の蓮

長昌寺では蓮の鉢栽培をしています。

令和元年に最初の1鉢を育て始め、令和6年には44品種・230鉢まで増えました。山門をくぐりお寺の境内へお入りいただきますと、本堂前から薬師堂方面のスペースに約130鉢、本堂裏の墓地東側に残りの100鉢ほどを栽培しています。

これらの鉢の多くは、地域の方々に植え付けていただいたもので、鉢には植え付けをしていただいた方のお名前を貼っています。土が重いことや、泥を練ることもとても大変な作業になりますが、お子さまから高齢の方までにご参加いただきました。(毎年2月頃植え付け体験の募集をしております)

ご自身が植え付けた蓮の開花を楽しみにする気持ちはもちろんあるかと思いますが、泥だらけの作業をして咲いてくれた蓮は、お寺にいらっしゃる大切な人を亡くされた方や、悩みを抱えた方の心に寄り添ってくれるのではないかと思います。

また、蓮のシーズンが終わった秋には、翌シーズンの作業がしやすくなるために、本堂前から本堂裏へ鉢を全て運びます。その際も、お寺の坐禅等に参加してくださっている方が手をあげてくださり、力仕事をお任せしています。

そのように、本当にたくさんの方々が関わってくださり、蓮を育てることが出来ています。

どうぞ今年の夏も、長昌寺の蓮をお楽しみください。

【長昌寺】
開門時間 6時30分
閉門時間 18時(春季・夏季)
※お墓参りに来られるお檀家の方は上記時間外でもお入りいただけます
※蓮をご覧いただくのは、午前9時頃までがおすすめです

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蓮の一年
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【2月】

鉢をひっくり返すとこのような種レンコンが育っています。





3月】

植え付けを行います




【4月】

植え付けからしばらくすると浮き葉が出てきます


小さな浮き葉がどんどん出てくる頃から肥料やりが始まります。



【5月初旬頃】

立ち葉が出てきます。立ち葉が茂って青々としてきます。



【5月下旬頃】

花芽が出現します。これが2~3週間ほどで大きく成長して花が咲きます。

立ち葉もどんどん伸びてきます



【6月上旬頃】

どんどん蕾が大きくなります
品種によって形が違います
大型種の蕾は咲く直前はこの大きさに…



【6月下旬~7月下旬】

いよいよ開花します
令和6年、長昌寺では44の品種を育てています。



蓮は、
・開花1日目早朝にチューリップのように少し閉じた状態で咲く⇒閉じる
・2日目早朝 大きく開く⇒午前中のうちに閉じる
・3日目早朝~午後にかけて 大きく開く
・4日目 散る

というふうに、2~3日の期間短い時間だけ咲きます。
ですので、蓮を見に来られる際は、午前中の9時頃までの早い時間をおススメいたします。(※お寺は6時30分頃開門します)


花びらが散った蓮には花の中央にある黄色い部分(花托)だけが残ります。

こちらを切らずに放置すると、

花托の中で種が大きくなります。ここから取れた種を植え付けても花が咲きますが、植え付けが難しく、成功したとしても花が咲くまでに3年ほどかかるため、お寺では咲いた後に残った花托は早めに切って栄養が花托の中の種にもっていかれないようにしています。(そうすることで、土の中のレンコンを作る方に栄養がいくので、次年度の種レンコンが立派に成長しやすくなります。)






【9月以降】

肥料をストップして葉が枯れるのを待ちます。
10月頃にはこのような状態になってきます。




【本堂前から本堂裏へ】

坐禅の会にお越しいただいている方を中心に、有志の方に鉢を運んでいただきました。





【2月下旬~3月上旬頃】

鉢をひっくり返して、レンコンを株分けします。

この鉢の底に育ったレンコンをまた植え付けることで次の夏に美しい花が咲きます。



以上が蓮の一年です。
これからも美しい花が境内に咲いていきますように。