長昌寺 松プロジェクトが始まります
この記事は2021年3月19日(松の伐採前)に書いたものです。この時点では植木屋さんから「これだけ大きな松だから樹齢200年はこえているだろう」と言われていたため、【200年】という前提で記事の内容が進んでおりますが、4月9日に伐採して年輪を数えてみると150年ほどであったことがわかりました。(植木屋さんが見誤ってしまうほどお寺の境内ですくすく育ってくれたということだと思います) ブログ内の【松プロジェクト】というカテゴリー内の記事で、途中からは【150年】と表記が変わっておりますが、そういった事情ですのでご了承ください。 このプロジェクトの記録を残すにあたり、最初の段階では200年と言われていたことを残すため、こちらの投稿は【200年】の表記のまま残しておきます。 2021年5月21日 長昌寺
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(↓ 2021年3月19日 投稿)
【これまでの二百年を私たちのいない未来へ…】
– 2021年初夏 長昌寺松プロジェクトが始まります –
17日から春のお彼岸の期間に入り、沢山の方がお寺にみえています。
皆さん、本堂前にある松を見上げてくださっています。
先日、お檀家さまには寺報で、おてらじかんに令和元年以降に参加された方にはポストカードでお知らせいたしましたが、長昌寺本堂前と山門脇にあるアカマツの木が夏頃から葉の色が変わってしまい、樹木医さんに診ていただいたところ、カミキリムシが運んできた線虫による被害で枯れてしまっているとのことでした。昨年夏、隣接する武蔵野市西側から小金井市東側で多くの被害が出たようです。
長昌寺の本堂前のアカマツは、本堂に向かって左側に大きくそびえ立っており、右側にある大きなモミジの木とともに対で植えられ、その樹齢はニ百年以上になるのではないかと言われております。
世界中が混乱していた夏、生活様式が変わってしまった夏。
なにもこんな時に大切な松の木まで枯れてしまわなくても…
ずっと代々大切にされてきたお寺のシンボルを自分たちの代で枯らしてしまったと、非常に落ち込みました。
二次的な被害の拡大を防ぐため、4月上旬には伐採が決まっておりますが、あるお檀家の方が、「子供の頃は、まだ境内が整備されていなくてこの松を塁に野球をしたものだ。寂しくなるなぁ。」と話してくださいました。
昔からここに住んでいる沢山の方の思い出の一部が失われてしまうことについても切ない気持ちになりました。
そうした日々の中で、 ただ切って処分してしまうのではなく、 これまで二百余年生きてお寺を見守ってくれた松の命を使って何か出来ることはないか…という想いが湧いてまいりました。
そこで色々と考えた結果、皆さまから新しく木を植えるためのご寄付を募らせていただき、そのお礼として伐採した松で作った品物をお渡しするのはどうかという案が上がりました。
長昌寺は多くのご寄進(お堂や仏像、仏具、机や椅子、樹木など様々な形で)で成り立っておりますが、ひとつの事業として広く全体に寄付を募るのは今から45年前に現在の本堂を建てた時以来となります。
今回は、お寺を大切に思ってくださっている方と共に、未来に希望の幹を植えたいという想いから、檀信徒の方、おてらじかんにご参加いただいている方、地域の方など多くの方に想いを共有していただき、いつか「コロナで大変だった年にお寺の松が枯れてしまったけどみんなで新たにこの木を植えた。あの時の木がこんなに大きく成長してくれた」と見上げながら話が出来たらと思い描いています。
新しく植える木にも数百年生きてもらいたい気持ちで植樹いたします。
私たちも、今日生まれたばかりの赤ん坊でさえも生きていない遠い未来に想いを馳せ、長昌寺の名の通り、引き続き多くの方に愛され、長く昌(さか)えていくことを新たなシンボルツリーに見届けてもらえますように。
-これまでの二百年お寺を見守ってくれた松の命を使って、私たちのいない次の数百年へ-
賛同していただけましたらぜひご協力をお願いいたします。(6月頃募集をスタートする予定です。詳細が決まりましたら、随時掲示板やSNSでもお知らせいたします。)
最後になりましたが、伐採は4月上旬の予定です。お参りに来られた際にはぜひじっくりと松をごらんいただき、長昌寺の景色の中に大きな大きな松の木があったことを忘れずにいていただけるとうれしく思います。