2024年10月04日

墓じまいと永代供養

墓じまいと永代供養

近年、CMや広告、雑誌など、様々な媒体で、「墓じまい」や「永代供養(えいたいくよう)」という言葉が聞かれます。


「墓じまい」とは、一般的には、家のお墓の後継者がいなくなる場合に、墓地の区画を更地にしてお寺にその土地の使用権利を返還するというものです。

ほとんどの方が結婚をして、7~8人兄弟という人が当たり前にいたような時代と違い、

現代では、お墓の後継者がいなくなるケースは多くあるかと思います。
(そういった時代の流れの中で、個人契約の墓地(樹木葬や納骨堂など)が出てきたというのは自然な流れかと思います。)

墓じまいをした後、そのお墓に安置されていたご遺骨がどうなるのかと申しますと、お寺の敷地内の合同墓に合祀され、お寺が続く限り供養されていきます。

「永代供養」とは、このことを指します。
※写真は長昌寺墓地内にある永代供養塔を加工したものです

ですので、CMや広告等で「永代供養」という言葉が急に聞かれるようになりましたが、

もともとお寺にお墓を持つということは、(きちんとした手順を踏めば)「永代供養」とセットになっています。

(家制度がしっかり機能していた時代は、墓じまいもほとんどなかったため、あえて「永代供養」という言葉が前面に押し出されていなかったのかと思います)

先日、「両親のお墓を探しています。お墓の後継者がいないのですが、納骨堂ではなくお墓を持ちたいんです…」というご相談がありました。


長昌寺には、いわゆる昔ながらの石のお墓と室内型の納骨堂(個人墓地/3年で合祀)があり、

後継者がいらっしゃらない場合には納骨堂を希望される方が多いのですが、
その方は、自分が生きている間はお墓に手を合わせたいので、家の墓地を希望されているようでした。


こういった場合には、いずれ墓じまい(⇒合祀後は永代供養)をすること前提で墓地のご契約についてのお話を進めさせていただくこともあります。(可否はそのお寺によります)

お寺にはお寺、霊園には霊園のよさがありますし、
昔ながらの墓地、納骨堂、樹木葬、海洋散骨など、これらの選択肢それぞれによさがあると思います。

大切なことは、CMや広告からの情報や周囲の人の意見は一旦置いておいて、
ご自身にとって、また、お墓参りを今後していく方がいらっしゃる場合はその方にとって何が一番よいのかを話し合い、心から納得して選ばれることかと思います。

お寺に墓地を持たれる場合には、ただお墓に納骨をすれば終わりということではなく、ご法事やお盆・お彼岸など、その後のご供養の場も続いていきます。

家単位ではなく個の時代にはなってきましたし、死後どのようなお墓に安置されるのかについての選択肢はずいぶんと増えましたが、
お寺は、これまでと変わらず、お寺とご縁のあった方々を長き(墓じまいをされた後も)に渡ってご供養して参ります。

「墓じまい」「永代供養」からは少し話がそれますが、もう何年も前からお問合せをいただき、いつかは…と言いつつ進めることが出来ていなかったペット霊園についても、来年以降の開始に向けて準備を進めております。

こちらについてもまた随時情報を更新して参りたいと思います。