2025年11月24日
221ピースの観音さま
新しい会館の足場もはずれ、どんどん完成が近づいてきていますが、それとは別で、
来年長昌寺境内に安置されるステンドグラスの観音さま(来年完成予定のペットと入れるお墓のモニュメントであり永代供養墓となります)の制作も進んでおります。
こちらの観音さまは、お檀家さまよりご寄進を賜り、数年前から企画し制作しています。
その方はもうお亡くなりになりましたが、ペットの猫を本当に大切にされていた方でしたので、
いただいた思いをどのように使わせていただくか考えた時に、このような形で未来に残すことに決めました。
水墨画家の土屋秋恆先生に描いていただいた原画をもとに、クレアーレ熱海ゆがわら工房にて、ステンドグラスにしていただいています。
8月に、どの部分にどの色(似た色でも気泡が入っていたり透け感が違ったり)の硝子を使うのかを決めましたが、
今回は、硝子をカットして大まかな輪郭はすでに焼き付け、観音さまの形に並べたところからスタートしました。(全221ピースだそうです驚)
ガラスの上に土屋先生が筆入れをしては、焼き付けて、翌日、全体を見ながら筆を足して…
普段、作品を描いておられる紙と硝子では、全く色の乗り方が違うため、工房の方に、「こうした場合はどうなるのか?」と、ひとつひとつ確認をしながら進められ、
土屋先生の技術と、ステンドグラス職人さんの技術が共鳴し、なんとも言えない美しい観音さまが完成に向かっていきました。
こちらの観音さまは、ペットとも入れるお墓のモニュメントとして安置される予定で、永代供養墓の役割を担いますが、
ネット検索をしてみますと、ステンドグラスで作られた仏さまの作品は多数存在しますが、水墨画とステンドグラスという掛け合わせはなかなか珍しいようで、
ひとつの美術作品として後世に残るものになるのではないかと思います。
硝子は、紫外線などでは褪色しないそうで、1000年経ってもその色は変わらないとのことです。
お寺経営がなかなか厳しい時代と言われていますから、お寺がいつまで続くのかは私たちにもわからないことではありますが
(少なくとも自分たちの代から次の代にバトンを渡すまでは、頑張るつもりです!)
今の長昌寺から、未来の人々に宝物を残すつもりで制作しています。
現段階では、美しく繊細な観音さまですが、このパーツパーツの間に鉛の線が入りますので、完成の際にはまた雰囲気が変わるかと思います。
長昌寺に咲くたくさんの蓮の向こう側、睡蓮池に佇む聖観音さま。
朝日と夕日でも、天気によっても、無限の表情を見せてくれるかと思います。
令和が始まって数年ですが、大正生まれのお檀家さまからの贈り物となります。
次の時代も、その次の時代も、この仏さまにたくさんの祈りが捧げられますように。
そして、末永くこの場所を照らしてくださいますように。
熱海の工房から小金井に来てくださる日が、とても楽しみです。














