2022年02月09日
お雛さまを出しました
立春が過ぎ、今年も客殿にお雛さまを出しました。
親子2代のお雛さまに加え、今年はつるし雛(干支のつるし飾り)も出しました。
昨年、『今年は娘のお雛さまが増えて2つになった』という話を友人にしたところ、
『つるし雛でも縫って、来年は3つにしたら?』と半分上冗談で言われました。
なんとなく言われたことではありましたが、調べてみたところ、1か月に1本ずつモチーフが届くつるし雛のキットを見つけることが出来たので、これなら出来るかも…と注文してみることにしました。
(ちなみに完全に性格は3日坊主で物事が続いた試しがないので、注文した時点で本当に完成するのか怪しかったです笑)
裁縫はそれなりに好きなので意気込んでいましたが、キットが届いてみると、型紙を切ってちりめんに印をつけて切るところからです。
細かいパーツも沢山あることや、なにより綿布などと違ってちりめんはものすごく伸縮するため、型紙に印をつけて切る時点でかなりの時間を要し、結局1本(4つのモチーフと丸い飾りを作りひとつにつなげる)作るのに、初回は35時間ほどかかってしまいました。
35時間といっても、1日中これをしていられるわけでもなく、1歳児を寝かしつけた後のわずかな時間しか製作に充てられないので、何日もかかって1本仕上げるような感じです。
1本目が終わった時点で、これをあと11回もやるのか…と思うと愕然としました笑
しかし、少しずつ慣れてきて、最後の数本は(時間短縮はそこまで出来なかったのですが)気持ちの面では楽に作ることが出来ました。

なぜ、今回、つるし雛を作ってみることにしたかというと、お寺にいると様々な別れの場面に遭遇します。
この間まで元気だった方が…
こんなにお若い方が突然に…
ということも少なくはありません。
もし、自分にも数年のうちに同じようなことになった場合、娘が大人になった時に母親と過ごした記憶がない状態になります。
そんな時、寝かしつけの後、350時間ほど、数か月かけてこれを作ったのか…と思えるものが残っていれば、自分は愛されていたのだと感じることが出来るのではないかと思ったことが理由のひとつです。
もちろん人それぞれ考え方は違うと思います。
個人的な思いからではありますが、いつ終わるかわからない限られた命の中で、思いを形にして残しておこうと思ったことがきっかけです。
さて、つるし飾りのモチーフにはひとつずつ意味があります。
どれも縁起物なのですが、1本につき4種類のモチーフ、それが12本で48種類、とても覚えておくことが出来ないため、つるし雛が完成した後、これらを簡単なイラストにして色紙に描いてみました。

娘が生きていく時代は、昭和生まれの自分が全く想像できないような世界が広がっていることと思います。
そんな中でも、凛々しく健やかに生きていって欲しい。
これが母からの願いです。
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お雛さまは、3月のひな祭りまでは客殿に飾っています。
お墓参りの際など、ご興味がありましたらお声がけください。